成功者の資質とはなんでしょうか?
能力開発のファーストステップは、自分を知ることである。
つまり、今の自分に足りないもの、自分の成功を阻む心の壁に気付くことが、自分の限界を超える第一歩なのである。それでは、これから紹介する、無欲の欲にまで達した強運の持ち主たちの事例をみていきましょう。
【大きな野望-松下幸之助】
「まず、心のうちに野望を秘めていること、これが成功者たる第一条件である」
当たり前のことであるが、これは非常に重要なことである。
そして、大きく成功する経営者の野望というのは共通して、自分の心がワクワクすることはもちろんのこと、その夢に共感して協力者を呼び寄せてしまうような、強く、そして壮大な「志」とも呼べる野望なのである。
そういう意味で松下幸之助は、まだ電灯さえ普及の途にあった明治の終わりに電気の世界に身を投じ、徒手空拳から一代で松下電器を世界的企業に育て上げた、日本の電化文明を象徴する大経営者であるが、芥子粒ほどの極小メーカーを「世界の松下」に引っ張り上げてきた成功力の源が、この「志」にあったといえる。
「水道哲学」という経営理念
「産業人の使命は貧乏の克服である。」
という言葉で始まる講演は有名である。若干38歳、創業3年目の出来事ですが、この日以来、強い使命感で一段と社員の団結が深まった松下電器の勢いが、とどまるところを知らなかったのは、その後の歴史が証明している。
ビジネスの本質とは、どんな商売でも「自分以外を喜ばせる幸せ」にある。少なくとも世の中で成功者と呼ばれる人たちは、必ずそういう目的を持っていた。彼らはその目的を自分の心で信じ、本気で人生の目的としていたのである。
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